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乗り物としての神輿(みこし)。桜町殿行幸図より、輦(れん)の動力と制御システム

貴人や神様を乗せて移動する交通手段「みこし」。神輿とも御輿とも書きます。
肩に担がないのが輿(こし)で、肩に担ぐ大がかりなものは輦(れん)と呼びます。



乗り物として見たときに気になるのが、その出力と制御系。

輦(れん)とは - コトバンク

天皇の乗輿の一つ。行幸の際,方形の屋形を載せた轅 (ながえ) を駕輿丁 (かよちょう) がかついだ。屋根に金銅の鳳凰 (ほうおう) を置くものを鳳 (ほう) 輦,宝珠形を置くものを葱花 (そうか) 輦という。



1817年、光格天皇が退位したときに仙洞御所への移動に使っていますので、そのときの記録「桜町殿行幸図」(さくらまちでん ぎょうこうず)を見ながらその能力を見てみましょう。

画像は 国立公文書館デジタルアーカイブ 重要文化財等コンテンツ 桜町殿行幸図2 より。

全体図
桜町殿行幸図
御輿を担ぐ人々が、位置により右肩と左肩を使い分けているのが興味深いですね。

桜町殿行幸図
駕輿丁 輿を持ち上げ移動する駆動力は、88人力。
御綱駕丁 ブレーキおよび方向指示の動力は、6人x4方向 = 24人。

桜町殿行幸図
御輿長八人   移動・停止の行動指示に、2人 x 4方向 = 8人。

桜町殿行幸図
桜町殿行幸図
伝奏、議奏、殿上童 天皇の意思伝達や雑用など、 左1人右2人 = 3人。

桜町殿行幸図
桜町殿行幸図

光格天皇 鳳車に乗る。1人。

合計124人で稼動する人力移動システムです。

お祭りの神輿は「大昔に神様が乗っていた乗り物」のコピー品なので人が乗ることをあまり考慮しませんが、実際に人を乗せて移動する手段として使われた例を見ると、膨大な人間を使う権威が分かるパレード用品としてよく出来ています。


この図は顔の描き分けがすごいので、拡大して眺めると面白いですよ。
桜町殿行幸図

国立公文書館デジタルアーカイブ 重要文化財等コンテンツ 桜町殿行幸図2

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