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Betelgeuse's Diary

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「ドラゴンころし」と「ペットボトル湯たんぽ」の話:製造物の使用環境について


ファンタジーコミック「ベルセルク」より。
13巻で親友に生贄にされ、辛くも脱出した主人公(13巻表紙)は、復讐のために武装。
生贄を求めて追ってきた怪物と戦うことになります。

普通の剣や金床さえも切断できる、
名工の作った剣で怪物への手ごたえを感じる主人公でしたが、
名工は剣が人以外を斬るように造っていないと危惧し、
そのとおりに剣は折れてしまいました。

名工がかつて貴族の酔狂な注文をそのまま受けて造った、
"ドラゴンを殺せる"巨大剣「ドラゴンころし」(14巻表紙)があったために
その場は逃れましたが、製造物の設計と実際の運用という点で考えされられる話です。

さて、今回の本題はこちら。



ペットボトル湯たんぽ

ペットボトルについての製造者の主張。
おいしく安全にお飲みいただくために-社団法人全国清涼飲料工業会

社団法人 全国清涼飲料工業会(略称:全清飲)
清涼飲料の業界団体である社団法人全国清涼飲料工業会が、消費者の皆様へ清涼飲料の正しい飲み方と容器の取り扱いの理解と普及を目的として、このホームページを開設しています。


FAQより(太字化は当BLOGにて)
http://www.j-sda.or.jp/keihatsu/faq/faq.htm

Q20. 飲料の容器は便利なので、いろんな用途に利用したいのですが…?
A.  容器は中に入っている飲料によってそれぞれ性質や特徴が違います。他の飲み物を入れたり、薬品やドライアイスを入れるための容器としてはつくられていませんので、別の用途には使わないようにしましょう。
 特に、PETボトルは湯たんぽ代わりに使ったり、他の飲料を移し変え水筒代わりの容器として使用することを想定して作られておりません。水筒としての耐久性はありません。また湯たんぽ使用では、耐熱性がない場合は容器の変形だけでなく、気がつかない内に火傷をしてしまう危険もあります。



以下を見ると、ペットボトル湯たんぽの発祥は
・阪神大震災で暖を取る手段がない
・支援物資のミネラルウォーターに、口が白いペットボトル(耐熱容器)があった
の2点からのようです。
非常時にその場にあるものを活用するという、サバイバル術。
夢遊人の広場
http://www1.ocn.ne.jp/~yume123/yumeyuujinn.htm 中段、ペットボトル湯たんぽについて
http://www1.ocn.ne.jp/~yume123/yumeyuujinn-pettobotoru.htm

阪神・淡路大震災、避難所リーダーの思いやりから生まれた
私たちの”耐熱ペットボトル湯たんぽ” 誕生秘話

阪神大震災当時、暖房器の使用が禁じられていた各避難所での救援
ボランティアへの切実な要望は『湯たんぽが欲しい!』でした。
しかし一方この要望は何十万人という避難者の数を考えれば、始めから
不可能な事として、殆どのボランティアは対応をあきらめていました。
1000人単位の避難所で3・4個のブリキ製の湯たんぽが病人用につるして
ありました。そのときは私たちも全く無力なボランティアだったのです。
当時、避難所のひとつに芦屋市立打出小槌幼稚園がありました。
私たちはその避難所に焚き火用のマキの救援を続けていました。
倒壊家屋というマキの山を横目に、お葬式の終わらない家の屍から
ベニヤ板一枚持ち出せなかったからです。
『明るさ、温かさ、連帯』この、生きる希望を生む3条件はプロパンガスには
できないことです。
この避難所で被災者のお世話をしていた春名片史先生(現芦屋市教育委員会
学校教育課長)はとても思いやりのある人で、暖房のある自分の部屋ではなく、
被災者と同じ暖房のない体育館に寝泊りしていました。彼は訪れる全ての救援
ボランティアに湯たんぽの救援を依頼しました。ある日、またまた彼の念仏が
始まったのです。『やっぱり湯たんぽ無理かなあ、さむーて、お年寄りがかわいそーや』
ものうげにそれを聞きながら、私はボーッとおびただしい空ペットボトルの
ゴミの山を見ていました。避難者は朝の歯磨きから洗顔まで救援のミネラル
ウォーターでしたから、一日で1000本単位のペットボトルのゴミの山が
できたのです。そのときの私は殆どトランス状態だったのかもしれません。
突然、ペットボトルのゴミの山が、私に向かって『私を使って!』と叫んだ
ような気がしたのです。全身に鳥肌が立つような感動が襲いました。
『春名先生待ってて!ひょっとしたらこれ使えるかもわからへんで』
そして虐待テストの結果、従来の経験を覆す、熱湯でも変形しない
ペットボトルがあることを知ったのです。ポリエチレン・テレフタレート
耐熱温度85℃の耐熱ペットボトルとの出会い。
これが私たちのペットボトル湯たんぽの原点です。炭酸を含む飲料水や
輸入のものを除けば、当時、どこにでも転がっていたミネラルウォーターの
ペットボトルが耐熱であったため、口コミでペットボトル湯たんぽは普及
しました。しかし残念なことに今回の中越地震では10年前の耐熱ペット
ボトルの選別法が全く機能しなくなっています。救援のミネラルウォーター
のペットボトルは殆どが耐熱でなくなっています。
新たな耐熱ペットボトルの選別法が必要になったのです。



そして現在。災害現場に「送る」支援物になったらしい。
神戸新聞ニュース:阪神/2007.04.02/ペットボトル湯たんぽでぬくもりを 能登半島地震

湯たんぽを支援したいのに代用品のペットボトルを支援するということは、
ペットボトル湯たんぽには需要があるにも関わらず、
本来の湯たんぽ製品がそれに応じきれていないということかと思われます。

寝床に入れる摂氏100度近い物体に対しては皆さん気をつけましょう。
少なくとも製造者は使えないと言っています。

tb:
http://brologue.blog.so-net.ne.jp/2006-01-04
http://zerodama.seesaa.net/article/112050928.html
http://goma514.blog.so-net.ne.jp/2008-12-02
http://www.kanshin.com/keyword/411348
http://plaza.rakuten.co.jp/tappo/diary/200602060000/
http://blog.livedoor.jp/shinoda402/archives/51255182.html

2009-01-18 trackback追加
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