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Betelgeuse's Diary

あるミケ猫の話。『外に出して死んでないのなんて「たまたま・運良く・今のところ」轢かれてないってだけだ』に同意する理由

猫について、このような意見を目にしました。

猫を室内で飼う奴ってなんなの?猫臭くなるだろウ●コされたらどうすんだよ:どうぶつちゃんねる
↓↓↓
92: 通訳(チベット自治区):2012/01/04(水) 10:28:23.53 ID:L0DVToRc0

猫が轢かれるの目の前で見たら外飼いする気なんて完全に失せるぞ
飛び出してからフリーズするパターンならまだしも、信号青になって
動き始めた車の下に潜り込んで潰されたし……

外に出して死んでないのなんて「たまたま・運良く・今のところ」轢かれて
ないってだけだ
↑↑↑


この意見には深く同意します。
なぜなら、私は彼女を知っているからです。

彼女、「ミケ」は複数の家を拠点に渡り歩いては子供を産み、多数の子孫を残して約十数年の生涯を全うした猫です。


ミケは道路を渡るときに、きわめて慎重な猫でした。
その大きいとは言えない体で道路のふちに陣取り、遠くから来る車をやり過ごしては渡っていました。

彼女が幹線道路沿いで生き延びたのはその性格によるところだと、近所でも評判でした。

さて。

彼女の子孫たちはどうなったかというと。

大人しかったり活発だったり、さまざまな猫たちがいました。

彼らはみな、猫同士のコミュニケーションで覚える道路マナー程度はわきまえている猫たちでした。

そして、普通に2年から5年程度で、普通に車に轢かれて死んでいく、普通の猫たちでした。

ミケの性格もミケの能力もミケの教育も、子孫たちの性質、つまり猫の気質である「車に轢かれる」を止めることはありませんでした。



彼女の能力について考えるに。

ああ、車に轢かれないような性向をもつ猫というのは異常で特殊な個体変異なんだ。

と思うしかありませんでした。





ごく普通の猫な、目の前の彼もしくは彼女に、

「お前は車に轢かれにくい極めて特殊な性格が天より与えられている」と信じること、

「轢かれるなんてお前と違ってダメな猫だよな」と信じること、

それが都市部における外飼いだと思っています。

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テーマ:猫のいる生活 - ジャンル:ペット



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