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Betelgeuse's Diary

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今ここで、何を食い止める?トリモチランチャーとスペースコロニー、被覆材と人体


 「機動戦士ガンダム」などの宇宙を舞台にした物語では、空気を閉じ込めて人間が生きていけるように設計された建築物「スペースコロニー」や「宇宙船」が必ず登場します。それらの壁は、空気が漏れないように作られています。

ここで、その壁が、事故や敵の攻撃などで壊れたシーンを想像してみてください。

人々はとても動きづらい船外活動専用の衣装を着て、なんとかして穴をふさごうと必死に動き回るでしょう。
仮に空気が抜けてしまうのを防ぐ何かの資材でいったん急場をしのぎ、あとはそれが活きている間に壁の再建を図ることになります。

さて、「ガンダム」の世界では、ロボット兵器(モビルスーツ)の指に、そのような穴をふさぐ目的のためにトリモチ・ランチャーとよばれるものが装備されていました。

~ トリモチ について ~
人類が狩猟採集していたころから使っている、ハンター用の粘着性ロウ。
中世では、高貴な人々が飼う鷹の餌として小鳥を捕まえるため、棒の先や縄に塗って使われました。
鳥を捕る道具としては効率が良すぎて禁止猟具になってしまいましたが、数十年前までは、野山を走り回る男の子たちがトンボやセミを捕るために欠かせないおもちゃでした。
近代の日本では、都市化とともに、野山で遊ぶことがどんどん減っていきました。
しかし、トリモチで遊んだ記憶を持つ大人たちは、「超未来社会の設定でもこういう粘着式製品が”トリモチ”として使われるはずだ」という謎の信念を持ち、子供向けアニメーションなどにトリモチ製品の名前を入れていきます。
現在、「『ドラえもん』でトリモチを知った」「『ガンダム』でトリモチを知った」という人々がいるのは、そういう由来なのです。
~ トリモチ について おわり~

作業用スーツの発展形な戦闘用兵器にも、空気漏れを防ぐ道具がある。つまり、宇宙戦で母艦やスペースコロニーを補修することは、敵を倒す以上に大事なことなのです。


宇宙船やスペースコロニーでは、漏れていく空気を一刻も早く止めること。
それが被害を軽くし、傷を浅い段階で済ませる方法でした。


人体ではどうか。
スペースコロニーでの空気のように、人間が皮膚という膜・脂・たんぱく質の壁で守ろうとしているのは何か。

水分です。

水はあっという間に蒸発していく貴重な資源で、失ってしまった細胞は死んでしまいます。
水がなければ、液体にいろいろなものを溶かして運ぶ人体の仕組みは働きません。

つまり、怪我をして、皮膚という壁が壊れてしまったら。
壁を作り直す(皮膚が再生する)までの間、緊急でやれることは「シールドで水の蒸発を抑える」ことです。

やけどへの湿潤療法、床ずれへのラップ療法、アトピー皮膚炎へのワセリン、などの各種の手段は、この考え方になります。

ガンダムファンにとって豆知識な兵器というか装備品の「トリモチ・ランチャー」とは、医療の面でも重要な考え方ができる話なのでした。


スペースコロニーの空気漏れを防ぐトリモチ。
人体の水分漏れを防ぐシールド。

応急処置としてできることを考えると、各種の資材の何が問題なのか、分かってくることがあります。



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