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DIOはどこまで天国へ近づけたのか。ジョジョ小説、西尾維新『OVER HEAVEN』

かつて週刊少年ジャンプに連載されていて、現在は月刊誌のウルトラジャンプで第八部・ジョジョリオンが掲載されている『ジョジョの奇妙な冒険』は、強烈なバイオレンス描写が少年の心に焼きつく漫画です。



私にとっての最初の出会い(つまり記憶できているシーン)は、ご近所の家の押入れに積んであった、第一部で主人公のズームパンチがゾンビ毒薬商人の顔面にヒットしたところであり、
2回目の出会いは、第四部で人間を資料に変えてしまう漫画家が、高笑いとともに本と化した主役の一人の顔面をむしり取っているところでした。

今回、この小説版のあとがきで、西尾維新氏は第三部でホテルマンの顔面がそぎ落とされるシーンとの出会いを記しています。
子供にとって、人の顔の形が変わる描写はきわめて強烈な刺激だった、ということなのでしょう。

知っている人には改めて言うまでもないことですが。
ジョジョの奇妙な冒険は、敵役のディオという人物が極めて大きな存在となっています。
第一部は、イギリス貴族の財産を奪うのに失敗したが強力な吸血鬼と化したディオの物語、
第三部でのディオは、数々のアクの強いイカレた手下たちをエジプトから主人公一行に差し向けてくるラスボスです。ディオはここで滅びますが、
第五部はディオの息子が主人公として、覚悟の尊さを示し、
第六部ではディオの友人「プッチ」が、未来を知り覚悟したある意味で安心の極致-”天国”ーを目指す話となります。

第六部で敵役として動き回ったプッチは、作品中に独自に設定された超常現象の条件を満たそうと行動するボスキャラ、という非常に難解なものでした。
知らないゲームについて『アイテムAとBを集めてCのタイミングでDをすると、とてもすごいことEが起きるんだよ!なあすごくないか!』と言われても、生返事しかできませんよね。

その前段階。
ディオが、天国への条件を集めていく内容。
第三部で主人公たちと戦いながら、ディオがプッチへと残そうとしたもの。
第三部の主人公に焼き捨てられたノート。
それを研究者が再現し翻訳した、という形で、この西尾維新版の「ジョジョ」は開始します。


ディオが生い立ちを回想し(コミックスの第一部内容)、
現在進行中のバトルを記録し(コミックの第三部内容)、
そして思いついたアイデアをまとめていく(コミックスの第六部内容)、という形。


全部で80章。
原作・荒木飛呂彦氏の、簡素な口絵が付いている部分をメモしておきます。
p.001 ディオ
p.069 花京院典明と、スタンド「ハイエロファント・グリーン」
p.077 第一部ディオ
p.109 第三部ジャン・ピエール・ポルナレフと、スタンド「シルバーチャリオッツ」
p.159 エンヤ婆と、スタンド「ジャスティス」
p.189 第三部ディオ
p.215 ンドゥール
p.231 ホル・ホース(とてもジャイロツェペリっぽい)
p.237 ダービー兄弟と、それぞれのスタンド
p.271 ヴァニラ・アイスと、スタンド「クリーム」


JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN


作中で常に圧倒的な存在感(生命力)を見せるディオが、研究結果を友人宛に託す書簡を書くうえで、ここまで気弱になるもんだろうか?とは思いますが。
これが西尾維新氏にとってのディオなのでしょう。


関連:
幸せで笑いが止まらない、幸せなジョジョの物語。『恥知らずのパープルヘイズ』
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