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1894年2月27日、恵比寿ビールが偽ブランド品に勝利。謝罪広告が面白い

今はサッポロビール株式会社の代表的なブランドのひとつとなっている、ヱビスビール。

恵比寿ビールが1890年に発売され有名になってきた当時、偽ブランド品に悩まされていました。
ヱビス史 | YEBISU | サッポロビール

1893.(明治26年)
このころ、恵比寿の偽商標現れ告訴する。



最終的には偽ブランド製造者が新聞へ謝罪広告を出すことで決着したようですが、その広告内容がなかなか興味深いものです。


1894年(明治27年)
恵比寿ビール醸造元、日本麦酒株式会社の謹賀新年広告(都新聞)。
恵比寿ビール 1894年新年あいさつ広告(都新聞)

偽造ラベルを安いビールに貼って販売して、日本麦酒に訴えられた3人が、謝罪広告を1894年2月27日の都新聞に掲載していました。
このころからフォントいじり(4倍角文字)による強調はあったようですね。ほとんど現代語訳する必要もないぐらい、分かりやすい謝罪広告になっています。

恵比寿ビール偽造への謝罪広告1 米山清三郎の場合
東京神田区五軒町19、米山清三郎による広告では「貴社専用の商標を偽造し」「粗悪なるビール」「恵比寿ビールと偽称」。
プリントした偽ラベルを販売もしていたようです。


恵比寿ビール偽造への謝罪広告2 内田勇太郎の場合
神田区旅籠町3丁目、内田勇太郎による広告では「貴社専用の商標を偽造し」「恵比寿ビールと詐称」「拙者洋酒店に於いて江湖に販売したる」「偽造商標及び口金などを破毀することを約し」。
ラベルのほか、口金についても偽造していたようです。

この人の広告の場合、「右は全く店員の取り扱い候こととは申ながら」「其管理者たる拙者の不注意により相醸し候事に付」ということで、洋酒店の責任者としての謝罪で、やったのは店員だと主張しています。


恵比寿ビール偽造への謝罪広告3 水越謙吉の場合
神田区東紺屋町43、水越謙吉による広告では「粗悪なる無印赤瓶ビールを買入れ」「商標を偽造したるものと「カプセル」とを買入」。
「商標を偽造したるもの」は経緯からみて米山清三郎より買ったものと思われますが、「カプセル」器械とはなんでしょうか。内田勇太郎広告での口金関係の話からすると、キャップ部分の加工用?

3つの広告に共通して、「私(わたくし)」「私(ひそ)かに」がこそこそと知られないように悪事を行う、という意味で使われているのも目を引きます。

商標をめぐる訴訟がどのように決着したか、の歴史的資料でした。



エビス本 (エイムック 1715)

履歴
2010-08-02 「取り扱い候こと」「破毀することを約し」「私かに」について修正しました。拍手コメありがとうございます。
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