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Betelgeuse's Diary

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2009年のベスト本2冊、『天地明察』『傷はぜったい消毒するな』

2冊ともテーマ的には同じもの。
不合理だが世の中に根付いているものが変わる(変える)話。
エンターテイメントとして読むもよし、教養・実用として読むもよし。



傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 夏井睦(なつい まこと) (光文社新書)
家庭で使える傷の治しかた。洗ったあとに覆って乾かさないのがベストという処置内容についての本。とても役にたちます。

ガーゼを使うと、傷口が乾燥して細胞が死に、
そこに細菌が繁殖して感染源になること、
消毒薬を使うと、人体のタンパク質が変性し、
消毒薬による傷を追加でつくってしまうこと、
を指摘しています。

著者のWebサイト上にはカラー写真で治療途中の写真が多数あり、とても納得できますが、一般読者にはこの本内の白黒写真(爪が治る、など)ぐらいでぎりぎり… いやそれでも厳しいか? 世の中のグロ耐性は想像以上に低い。

素人が扱ってはいけない、医者にかかるべき噛み傷や刺し傷などについて、よく洗えない=異物が残る、溜まった液に細菌が繁殖する=炎症のパターンについては、文章よりも絵として啓蒙が必要そう。


天地明察 冲方丁(うぶかた とう) (角川書店)
江戸時代に算術好きの囲碁棋士が、日本中の日付の決めかたを変えてしまう本です。
ただしく天体観測をして位置をきめること、位置が次にどこに来るかを計算できめること、その計算方法をより現実に近いようにきめること、がカレンダーをつくる作業。
過去の誤りを直しても、こんどはそれが世間で使ってもらえるか、についていろいろな根回しが必要になってきます。
地味な話にみえて、かかわってくる人すべてが熱い。

途中の和算問題の「面積を面積で割ると長さ」?
ラストの「家綱」は「家宣」?
など、改版されるなら直っているといいな、という点はいくつかあるものの、時代小説の枠を超えた娯楽小説でした。
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