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Betelgeuse's Diary

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「6倍になる人体の器官は」「瞳です」ジョークの元ネタ、米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」ではどのように載っていたか。

現在コピペとして流布しているジョークは以下の文章。

http://www.2log.net/home/wa0123/archives/blog743.html

95 :健康板より :03/06/02 11:13
ある大学で教授が女生徒Aに、
「適当な条件下で、大きさが通常の6倍になる体の器官を挙げてください。
その時の条件も言って下さい」と質問をした。

指名された女生徒Aは、顔を真っ赤にしながら冷ややかに
「これは適切な質問ではありません。この件は学校に告発します。」
と答えた。しかし教授は平然としたまま、別の生徒に同じ質問を繰り返した。

次の女生徒Bは落ち着いて答えた。
「目の中の瞳です。暗いと大きくなります」

「正解です。それからAさんには言いたいことが3つあります」と教授は続ける。

「1つ、授業は真面目に聞きなさい」
「2つ、あなたの心は汚れています」
「3つ、6倍になるなんて思っていたらいつの日か本当にがっかりする日が来ます」


このジョークは1999年頃からWebにあるようです。
http://www.esadrecords.com/jokes.htm
http://web.archive.org/web/20000823205821/http://www.esadrecords.com/jokes.htm
http://web.archive.org/web/19991105024224/http://www.mars.dti.ne.jp/~narazaki/jokes/japanese/127j.html

これは、米原万里(よねはら まり)著「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」 2001/06刊行、文庫本化 2004/06 内の一章「白い都のヤスミンカ」にある文章が、Web上で元ネタ不詳のままコピペとして広まり改変されていったものと思われます。
「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」に収録されていた内容は、何かの雑誌に連載されていたもののようですが、1999年以前にどこで書かれたものかは判明しません。

元ネタは1960年代、プラハのソビエト学校でのエピソード。会話はロシア語、教室は全員13歳の小学生。


2002年の徹子の部屋に出演されたときに、本人がこの部分を語っています。以下、「徹子の部屋辞典」より。
http://www.h2.dion.ne.jp/~kinki-bc/z14-7-24.htm#14725

黒柳「次にヤスミンカというユーゴスラビアの女の子。この子はすごく頭がいい」


米原≪信じられない事に私だと6ヶ月ぐらいかかるんですよロシア語できるようになるのに。ヨーロッパ系だと3~4ヶ月、同じスラブ系でも2~3ヶ月かかるんですよ。が来てすぐにペラペラなんですよ。○×テストとか選択式テストとか一切無くて全部口頭諮問か論文式なんですね。黒板の前に来て説明するんですけどもそれが論理的で面白くて聞きほれちゃうの。≫


「人間のどっかの機関が」


≪それでね生物の時間に、いや人体解剖学の時間に前の宿題を尋ねるのに「人体の機関の中である状態に置かれると6倍に膨張するものがあります。これはなんでしょう?」モスコースカヤっていうちょっと気取った女の子に尋ねたんですね。彼女は恥ずかしそうに身をよじってるものだから先生に指されちゃうのね。「いやです。私そんな恥ずかしい質問に答えられません」ていうのね。お爺様からもお母様からもそんなはしたない事を考えてはいけないといわれてるから絶対答えられませんっていうのね。≫


「まだはしたないかどうかわかりませんけどね(笑)彼女はそういったのね」


≪みんなクスクス笑い出して≫


「そういうところがみんなませてると思うんだけども」


≪みんな笑っていてでもヤスミンカだけはいつもクールでいるから彼女に当てるわけね。「さあヤスミンカそれはなんでしょう?」。それはあの暗いところからいきなり明るいところに置かれた瞳孔ですっていうのね。瞳ね。≫


「さっき恥ずかしそうにしてた女の子に」


≪はっきりしたのはあなたはちゃんと宿題をやってこなかったっていうこと。2つ目はとても厳格なお爺様のもとで育てられた割にはおつむの中はそれにふさわしくない事。3つ目にって言った瞬間に先生はくちごもっちゃうわけ。先に進もうとして他の子を当てようとするんだけどもみんなは気になっちゃって3つ目はなんですかって言って問い詰めるんです。先生はモジモジしちゃって。あの何とか先に進もうと思って眼球の構造を説明しだして角膜は第2レンズ、第1レンスにそうとうする目の機関はなんですかって?尋ねて。でも尋ねてもみんなは先生を見つめて≫


「さっき言おうとして止めたのはなんですかって?」


≪しょうがないからヤスミンカにまた尋ねて(ヤスミンカは)「水晶体です。それと先生が3つ目に言いたかったことですけども」って言ったの。(すると先生は)「3つ目はあなたがそう思っていてもきっとがっかりするでしょう」って(笑)。≫


「3つ目はあなたが考えたお爺様に言ったらば叱られるような事というのは実際その場面になったらばあなたはがっかりするでしょうって。先生は6倍には膨張しないかもしれないって(笑)。その女の子はちゃんとわかって小さいのにね」


≪13歳ですけどね。≫


文庫版でこのエピソードに触れている部分は201ページから206ページ。徹子の部屋で話されたとおりなのですが、前後に学校と教師についてより細かい情報があります。以下引用します。

一九六○年一月から一九六四年一○月までの約五年間、私が通っていた在プラハ・ソビエト学校 (p.6)


校長と、体育、図画の教師をのぞくと教員は全員が女性だった。そして、三名の男性教員の連れあいである女教師以外は、みな独身であった。三○代から四○代前半、女盛りの彼女たちが適齢期を迎えた頃は、第二次大戦の最中で、同年代の男性はことごとく徴兵され、生還したのは、そのうちのわずか二、三パーセントだった。(p.19)


「あの学校の女の先生方は、みな美人揃いでおしゃれで、毎日のように服を変えてましたね。この辺りでも評判だったんですよ。それに、スクール・バスで通って来るお子さんたちも、みなとても高価そうな服装をしてましたわね」
言葉の端々から特権階級のための特別な学校のように見られていたことを、このとき初めて知った。 (p.39-40)


植物学、動物学、生物学、人体解剖学の四科目を担当するマリヤ・アレキサンドロヴナ先生は、白髪を引っ詰め髪に結い上げた六○年輩の独身女性。非常に真面目で厳しい教師である。授業の進め方は、独特の問答形式を好んだ。 (p.201)


その瞬間、彼女が何を想像して身もだえしているのかを察知して教室は爆笑した。笑っていないのは、ポカーンと口を半開きにして間抜け面したターニャと、呆れ顔のマリヤ・アレキサンドロヴナ先生、それにいつも周囲とは一線を画して超然としているヤスミンカだけだった。(p.203)


「あくまで私の想像なんですが、先生がおっしゃりたかったのは、次のようなことではありませんか」
「はあ」
マリヤ・アレキサンドロヴナも生徒たちも虚を突かれて間が空いた。その隙を突くようにヤスミンカは顔色一つ変えることなくサラリと言ってのけた。
「第三に、もし本当にターニャがそう思っているのなら、そのうち必ずガッカリしますよ」
そして腰を下ろした。
五、六秒ほどの沈黙に続いて教室全体が振動するような笑い声が響き渡った。マリヤ・アレキサンドロヴナも顔を真っ赤にして笑い転げている。どうやら図星だったみたいだ。
ヤスミンカは、ひとり爆笑の渦の外にいたけれど、茶褐色の瞳を悪戯っぽく輝かせている。(p.205-206)


以上が本来のネタ元となります。正確な引用、この前後については元の本を参照してください。

「瞳」「6倍」「がっかり」関連:
http://res2ch.blog76.fc2.com/blog-entry-223.html
http://plaza.rakuten.co.jp/kenkounet/diary/200511040000/
http://www.2log.net/home/wa0123/archives/blog743.html
http://wannsoku.blog.shinobi.jp/Entry/1380/
http://abyss.blogzine.jp/shisetsu/2005/05/post_59a5.html
http://d.hatena.ne.jp/kibou/20050604/p3
http://takemoku.blog21.fc2.com/blog-entry-586.html
http://www.kazlog.jp/2005/07/post_538.php
http://relog.jp/hagure/entry_26778.html
http://kage1340.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_77ee.html

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