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「TV取材はオタクにとっての宝物を触って壊そうとする」について、淡路島の銅鐸発見ニュースを思い出す
2015年5月19日NHKのニュースウォッチ9、淡路島で発見された銅鐸(どうたく)のレポートで似たような光景を目にしました。
秋葉原のデニーズで聞こえたオタク達の会議
「いいか、テレビの取材の時には、一番大事なものは絶対に見せるな。あいつらは大事とか手に入らないとかいうと、絶対に触り始めて、こっちが心配そうな顔をしたりするとわざと壊す。」
どんな取材を経験したのかw
— 茂出木謙太郎 (@k_modeki) 2015, 5月 22
@k_modeki NHKでその様子が可視化されました。対象は破壊されずに済みましたが pic.twitter.com/vMnl3bqXm0
— カツヲ (@RX78_01) 2015, 5月 23
2015年5月19日NHKのニュースウォッチ9での、淡路島で弥生時代の銅鐸が見つかったニュースでは。
さて、次のニュースですが、
まず、この音をお聞きください。
はい、「何の音?」と(テロップが)出ていますが、
実はこれ、
復元した銅鐸を叩いて音を出したものです。
教科書で見たというかた、多いと思うのですが、このほどですね、弥生時代の銅鐸七点が、兵庫県の淡路島で見つかりました。で、このうちのひとつが、これまでに11例しかない紀元前三世紀から二世紀のものと見られていまして、専門家は「何十年に一度と言っていいほどの発見」と話しています。
レポーター 三條雅幸氏: 銅鐸が見つかったのは、こちらの資材置き場です。
砂利を分別する作業中に出てきました。
兵庫県南あわじ市にある、石材メーカーの資材置き場です。
銅鐸が見つかったのは、市内の田んぼなどから集められた砂や砂利を、ショベルカーで移動させていたときでした。
銅鐸を発掘した石材メーカー 西田達さん : (機械で持ち上げられた砂を触りながら)上面に砂かぶった状態で塊がキャビンから見えたので何だろうなと降りてきて、ここ(砂面に手をかざしながら)もっこりしていたわけですよ。
レポーター三條氏 : で、何だろう、と?
西田さん : (うなずきながら)何だろうと。
男性は、教科書で見たことがある、と、調べたといいます。
西田さん : ネットで”歴史”、”銅製品”で検索して、そこで銅鐸の写真を目にしたもんで、銅鐸というものだと分かったんで、次は”銅鐸”で検索してみて、弥生時代の青銅器ということが徐々に分かってきて… びっくりしてます
見つかった銅鐸は、高さが30センチ前後の7点。
このうちひとつは、全国に11例しか出土していない、紀元前3世紀から2世紀のもっとも古い種類と見られています。
南あわじ市埋蔵文化財調査事務所 貞松佳重さん : 生の銅鐸を見たり触ったりする機会って、ほとんどゼロに近いんですけれども、会えないことのほうが多い銅鐸に今回私は一回に7個も会えたので、すごい、感動です。
今回の発見から、どんなことが分かるのでしょうか。
銅鐸は、稲作が行われていた弥生時代、祭りで使われていたと考えられています。
今回の発見で珍しいのが、こちら。
銅鐸を鳴らすための、舌(ぜつ)と呼ばれるものです。
青銅製の舌と銅鐸が一緒に見つかったのは、今回を含めても三例しかありません。
銅鐸を目の前にして、やはり、気になるのは…
レポーター三條氏 : ちょっとどんな音がするのか、鳴らすことってのは…?
貞松さん : いや…(両手で×印を作りながら)それは…(苦笑) できないですね。
その銅鐸の音。
平成9年、本物を鳴らした映像が残っていました。
(銅鐸を鳴らす動画)
今回の発見について、専門家は
奈良文化財研究所 埋蔵文化財センター 難波洋三センター長 : 舌(ぜつ)が伴っている非常にローカル色がどうもあるようなので、どういう集団が銅鐸の埋納に関わったのかということがひょっとしたら推定できるんじゃないかと思います。銅鐸の祭りがどういうものであったかということも考える、重要なヒントになるんじゃないかと。
淡路島は数多くの遺跡があることでも知られています。
南あわじ市の松帆地区です。瀬戸内海をのぞむ平野部で、過去にも銅鐸や銅剣が集中的に出土しています。砂利の中にあった銅鐸は、もともとこのあたりに埋まっていた可能性があります。専門家は「瀬戸内海の東に位置する淡路島は、弥生時代、大陸のものが九州を経由して近畿地方に伝わるさいの重要な交通路だった」と指摘しています。
難波洋三センター長 : 交易の拠点としてはいい場所、というので弥生人が重要視して、一定の有力な勢力がそこに展開していた可能性はあるかと思います。何十年に一度と言っていいような発見だと思います。
兵庫県教育委員会などは、今後、銅鐸内部の状態を確認するなど本格的な調査を行うとともに、もともとあった場所の特定を進めることにしています。
宝物について部外者を招くときは、レプリカを出しておくことの大事さがよく分かる話でした。
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