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Betelgeuse's Diary

稲と稲のあいだを広くあけて植える、疎植関連のメモ

バケツ稲を来年は作ってみようかなと思い、稲の栽培関連を検索。
株間を広くとる疎植が一般的になりつつあるらしい、ということでそのあたりのメモ。

井関農機株式会社 商品情報 田植機 疎植栽培をご存知ですか
http://www.iseki.co.jp/products/taueki/taue-topics-sosyo.html
井関農機株式会社 商品情報 田植機 疎植にまつわるQ&A
http://www.iseki.co.jp/products/taueki/taue-topics-sosyo3.html

田植えをするときに、通常は16cmごとに植えるものを30cmごとにすることで、収量を変えずに倒れにくく病気に強い稲を作る方法だそうです。

休耕田では、周囲に草が生えない現象が観察されています。
休耕水田の稲 農家利兵衛のとびっきり魚沼コシヒカリ
http://homepage3.nifty.com/rihey/sight/sizenine.htm

この直径約60cmは、実際に稲の根が張っている面積だとも言えるわけで、疎植の通例である「尺角植え(33cm間隔)」も、ちょうどこの半径と一致することがわかります。現在一般的に行われている密植は、この稲を見ると、とんでもないことをやっている(稲を育たなくする)ばかりか、もしかしたら、尺角植えでもまだ足りない可能性があります。


仮に根の範囲を半径30cm、隣の稲とは円に内接する正方形がかぶらないように、と考えると約50cm前後の株間になりますね。

一株として何本の苗をまとめて植えるのがよいかについては、岡山県農業試験場の研究結果があるようです。(内容は読めません)
日本作物学会中国支部研究集録
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001725074/en/

疎植でかつ一株一本で植える方法(SRI)については、発展途上国でいろいろ試されているようです。
http://trg.affrc.go.jp/v-museum/exchange/ex0802.html

調べれば調べるほど、これは日本の篤農技術に似ているんです。
昔の熱心な農家は手間をかけて、疎植でイネを育てていましたから。僕は、どうも日本人が、どこかでもっとずっと以前に、マダガスカルの農民にイネづくりを教えてあげたんじゃないかともひそかに思っているんですよ。
また、ロラニエ神父は、九州大学の教授だった片山佃博士の分げつ理論(※)を読んで、SRIの理論的背景として参考にもしているんですね。現地で農民から話を聞くと、カタヤマサン、カタヤマサンと、名前がよく出てくるんですよ。


田植え機では無理だと思いますが、ひとつの田の中で、外側が疎植で内側が密植、外側が密植で内側が疎植の例はあるのでしょうか。
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