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Betelgeuse's Diary

2010年代、毒草を食べだしたニホンジカやイノシシなどの獣たち

個体数が増えすぎた野生動物はまず毒草以外を食べるものの、他に食べるものが無くなると毒草も食べ始めるようです。


2007年
長野でニホンジカはトリカブト以外を食べつくすようになる
長野日報 (Nagano Nippo Web) - ニュース - シカ食害で麦草峠の植生に異変 トリカブト増加、他植物減少[archive]

2009年
兵庫の墓地に出没するニホンジカはトリカブトの花を食べる
鹿はトリカブトを食べるか?(相生市)[archive]

トリカブトは葉っぱと茎を残して、花だけが全部食べられていました(写真参照)。



2007年から2009年の調査で、ヒガンバナがあるとイノシシの被害を抑えられるとの結果
野生獣の冬期の餌場価値を低減する畦畔・法面管理技術[archive]

[要約] 冬期の畦畔・法面の緑草は、10月下旬以降の草刈りやチガヤ、ヒガンバナ植栽により発生が抑制される。 また、ヒガンバナ植栽は、イノシシの掘り返しによる畦畔・法面の崩壊を防ぐ効果が高い。



2010年
京都、大阪で、ニホンジカは毒のリコリンが含有されていてもキツネノカミソリを食べる
むかごの高槻:ここにも鹿の害?ポンポン山のオオキツネノカミソリ[archive]

不審に重い、案内所のスタッフに尋ねると、どうやら鹿が食べたようだいいます。キツネノカミソリはヒガンバナの仲間で、全草にアルカロイドの1種のリコリンという有毒成分を含んでいて本来ならば鹿が敬遠するはずですが、鹿人口の増えすぎでよほど食糧難なのか、毒に対する抵抗力がついたのかよくわかりません。同じような現象がバイケイソウやトリカブトでも起きているという話を聞きます。




長野県でニホンジカはスイセンを、宮城県ではバイケイソウを食べる
子鹿のバンビ | 宮崎学フォトエッセイ・森の動物日記[archive]
コメント欄より

金華山のシカも近年は食物に変化がありまして,以前は手を付けなかったハンゴンソウや,あの猛毒のバイケイソウにまで,食跡が普通に見られるようになったのです(その後シカがどうなっているのかは不詳ですが・・・)


こちらでは、まだバイケソウには手を出していませんが、時間の問題だとみています。
ハシリドコロなんて、ほんとうに美味しそうに見えますが、まだそれも食べていません。
スイセンは、しっかり食べています。/p>



三重・岐阜・滋賀で、ニホンジカはトリカブトの葉を食べる
鹿がトリカブトの葉を食べる? - 山と自然の雑学ノート[archive]

御覧のように全く葉がついていません。
この日、この稜線で見たトリカブトのほとんどがこのような状態でした。
近づいてよく見ると、何者かによって食いちぎられたような形跡があります。



2012年
ニホンジカはスイセンを食べる
毒草を食べるイマドキのニホンジカ | gakuの今日のヒトコマ[archive]

そのスイセンだが、南アルプス山麓のある村では、ニホンジカが食べるようになった。
これまで、スイセンをシカが食べることは無かったのに、ここ5年ほどの間にある地域に生息するシカたちが限定でスイセンの葉を食べてしまうのだ。
いったいどうなっているのだろうと不思議に思っていたら、福井県の若狭湾に面した寒村でもシカがスイセンを食べていた。

これも、自然状態では動物たちが食べないとされてきているが、なんと南アルプス山麓の一部ではニホンジカがこぞってタケニグサを食べていたのである。



2013年
兵庫県でニホンジカがタケニグサを食べる
但馬情報特急 - タケニグサ 海外では園芸植物です[archive]

タケニグサは毒草なのでシカは食べません。タケニグサの天下は続くでしょう。もっとも他の草がなくなってくるとタケニグサもシカに食べられます。兵庫県で最もシカの食害がひどい場所の一つである氷ノ山では、すでにタケニグサに食べられた跡が見つかっています。



仏隆寺のヒガンバナがイノシシ被害
25.09.11 笠の蕎麦畑、仏隆寺の彼岸花、明日香稲渕の彼岸花 2013: 大和路 花もよう[archive]

(引用者略)…獣(猪)にやられたとのことで、今年は今までのような開花は見込めないとのことだった。階段脇以外でもほじくり返された所があった。もし、球根ごと喰われていたとしたら、来年以降はどうなるのだろう。



2014年
仏隆寺のヒガンバナはニホンジカとイノシシ被害
彼岸花の名所・奈良「仏隆寺」10万本全滅!真っ赤に埋め尽くされるはずが草むら...犯人誰だ? : J-CASTテレビウォッチ[archive 1 2]

奈良・宇陀市の仏隆寺は、毎年この時期は10万本の彼岸花が広い境内を真っ赤に埋め尽くす。ところが、今年はただの草むらとなってしまった。彼岸花は1本もない。「全滅です。犯人はシカとイノシシ」と市の観光課はいう。
3年前の2011年の映像を見ると、小高い山の上にある仏隆寺へ向かう参道の右も左も一面の彼岸花だ。山全体が真っ赤。寺と近隣の住民が丹精込めて70年以上も守り続けたものだった。




毒草が毒により身を守れるのは、動物には他にも食べるものがあるときで、飢えてしまえば食べられてしまうようです。
毒草を食べた動物はどのぐらいの毒被害を受けているのでしょうか。
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